Mattias Stenberg 素材感とクラフトマンシップが紡ぐ物語

Portrait of Mattias Stenberg

Images by: Mikael Lundblad

Elmoのクリエイティブ・コラボレーターの一人として、Mattias Stenbergをご紹介できることを大変嬉しく思います。デザイナーであり建築家でもある彼は、その多角的なアプローチを通じて、現代の住宅建築、家具、照明、そして日用品など幅広い分野で、エレガンスと北欧らしい気品を兼ね備えた作品を生み出しています。Elmoにおいて、Stenbergはカラーパレットの構築からショールームのデザインに至るまで、あらゆる場面で極めて重要な役割を担っています。

A shelf in Mattias Stenberg studio
A photograph of Mattias Stenberg organizing Elmo leather samples in his window

スウェーデン北部で生まれ、現在はストックホルムを拠点に活動するStenberg。その意匠哲学には、自然がもたらす影響が色濃く反映されています。コンセプトと素材が自然に溶け合う世界観こそ、彼を突き動かす原動力です。

「私にとってデザインとは、物語を紡ぐことに他なりません。椅子であれ、繊細なガラスの彫刻であれ、私が創り出す全ての作品は、メッセージや象徴的な意味を伝えるためのキャンバスです。その価値は単なる物質的な存在にとどまらず、それに触れる人の心に深い余韻を残すのです。」 ―Mattias Stenberg

彼のデザインのアプローチは「素材」がもたらす感覚的な体験を何よりも大切にしているということです。例えば、柔らかいソファに数分腰掛けたときと、何時間もくつろいだときでは、どのような心地よさが生まれるのか。遠くから見たときと間近で触れたときの表情はどう変わるのか、そして歳月を重ねることでどのような風合いを育み、カメラのレンズを通してどのように映し出されるのか、といったことまで想像が巡らされます。

Designer Mattias Stenberg in his studio

「椅子であれ、繊細なガラスの彫刻であれ、私が創り出す全ての作品は、メッセージや象徴的な意味を伝えるためのキャンバスです。」


A photograph of Elmo leather samples

StenbergとElmoが手掛けた2つのプロジェクトがあります。「Elmosarek」コレクションと、マドリードのショールームです。北欧市場で発表されたElmosarekコレクションは、スウェーデン最大の国立公園であり、雄大な山岳地帯として知られるサレーク国立公園からインスピレーションを得ています。グレーの空、岩肌、砂地、そして足元に広がる地衣類の鮮やかなサフランイエローまで。北欧の大自然が見せる繊細で豊かな色彩を映し出したカラーパレットが、このコレクションの世界観を形づくっています。

 

一方、建築的なアプローチにおいて、ステンバーグが手掛けたショールームは、エルモの革が持つ世界観を丁寧に巡るデザインとなっています。スペインらしい温かみとスカンジナビアの凛とした静けさが調和する心地よい空間のなかで、訪れた人々は五感を満たす確かな手応えを、旅をするようにゆっくりと豊かな感触を、旅をするように深く味わう空間です。

 

StenbergがElmoの世界へともたらした軌跡は、素材の本質と自然が織りなす物語であり、私たちが抱く革への既成概念やその表現方法を塗り替える、思慮深い緻密なコラボレーションの軌跡でもあります。

Photograph from Elmo showroom in Madrid

Mattias Stenbergが設計したマドリードの新しいElmoのショールームは、来訪者を素材の世界を体感する旅へと引き込み、五感を深く満たしていく場所となっています。

A portrait of Mattias Stenberg